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1Day RENKA ベーシックコースを開催しました。

演奏家のためのオーラルコンディショニングは、声や管楽器の演奏など、口腔の影響を大きく受ける演奏者のために生まれた、新しいトレーニング方法です。
マスク生活から開放され、以前のように声や楽器の演奏を楽しむ機会が増えていく今後は、オーラルコンディショニングに注目が集まると期待されています。

オーラルコンディショニングとは実際にどんなことを行うのでしょう?

寝たきりの方の口腔内を衛生的に保つために、歯科衛生士が行なっていた口腔ケアが始まり。

歯科衛生士の方が、口腔内の衛生を保つために行っていた口腔ケアの流れで、舌の奥や裏側のマッサージをしてさしあげていたら、飲み込むことも苦手だった方の舌が元気になり、お口が動くようになったことがきっかけで、口腔内のマッサージの手技の研究開発が始まりました。
タイミングはちょうどコロナが広まる少し前でした。
2020年の非常事態宣言が出た数カ月後、コロナ禍で発声の機会が減り、口周りの運動が減ったことで声が出にくくなったことを改善したく、ナチュラルボイスのボイストレーナー西川佳甫が歯科衛生士の赤井綾美さんの口腔ケアの手技を体験したところ、口腔内が広がって舌の動きが軽くなり、声が響くようになったことから「これは声に良い!」と確信し、口角美サポーター資格を取得。その後、赤井綾美さんとの共同研究へと進んでいきました。
(※口角美サポーターとは、オーラル・コンディショニングを一般の方に指導できる資格)

口の中から筋肉にアプローチするので、皮膚を痛めることもなく、美容面の効果も期待できます。

表情筋のマッサージの方法は顔の表面からアプローチするものが主流です。また筋トレのように舌や頬の筋肉を動かすエクササイズもたくさんありますが、正しく行えているかわからず効果をはっきりと感じることが難しいものもあります。
それに対しオーラルコンディショニングはご自身の手や道具を使い、口の中からダイレクトに筋肉のマッサージを行うので、皮膚を痛めることなくリンパ液を流すことができます。そして、驚くのはその即効性です。実際にコンディショニングを始めると、マッサージした側の表情筋からリフトアップしていく様子には、本当にびっくりすることが多いです。
これまでにナチュラルボイスでオーラルコンディショニングを体験された方々の感想からも、肌の艶が良くなる、唇の発色が良くなる、目元がパッチリする、口角が上がる、ほうれい線が薄くなる、フェイスラインがスッキリするなど、美容面の変化に対するお声をいただいております。

口腔内は声の共鳴腔。舌は声道の形を変える重要な役割をしています。

オーラル・コンディショニングは口腔内全体をケアできる、大変優れた手技です。その中でも重要なポイントは、演奏家にとって大切な舌にアプローチできるということです。姿勢やマスク生活で固く力んだ舌の動きを口腔底から整えることで、自然に、力まず声道をコントロールできるようになります。舌の力が抜けていれば、声は出しやすく、声の響きを調節しやすくなります。
実際に、声楽を学ぶ学生さんに体験してもらったところ、多くの方から「声が出しやすくなった」との感想をいただき、音声データ分析でも周波数のdB 値がアップする結果が出ました。この研究から2023年にはこの手技は特許を取得。機能的口腔ケアが声道共鳴に良い影響を与えると思われ、音声における介入方法として有益であることが認められました。こ特許取得にあたり、ナチュラルボイスは音声分析を担当いたしました。

管楽器奏者のアンブシュアの維持にも効果的です。

このオーラルコンディショニングは口輪筋と表情筋も柔らかくできるので、口を閉じる筋肉と開ける筋肉を拮抗させる管楽器奏者のアンブシュアにも効果が期待できます。
管楽器のマウスピースは柔らかな唇を振動させて音を発する仕組みですので、演奏者は唇の状態に非常に気を使います。
顔の筋肉は、筋肉どうしが繋がっているため、それぞれの状態の影響を受けやすく、口輪筋は表情筋群の影響を大きく受けます。マスク生活で固まった筋肉をほぐすことで口輪筋が振動しやすくなるので、唇を引きすぎたり、マウスピースを押しつけるなどの力みが減ります。同時に口腔底のマッサージも行えば、舌の動きも良くなるので、音程に関わる空気の流れの改善やタンギングが軽くなるなどの効果もみられます。

朝礼で声を出す前に、声と笑顔のためのオーラル・コンディショニングを!数分間で整います!

スポーツ選手が身体のコンディションを整えるように、声も、良い発声のためには身体が大切です。
身体が楽器なのですから!
今までにボイストレーニングをしたけれど、元の声に戻ってしまったり、効果があまりみられなかった場合も、口腔のコンディションが悪かったかもしれません。
特にここ数年は、コロナによる発声量の減少に加齢が重なって、筋力が低下し、舌の下垂への影響も考えられます。
口腔内の筋肉の動きが悪ければ空間をコントロールすることは難しく、声を響かせることが苦手になります。以前より声が出にくくなったと感じる方は、発声練習の前に、まずは口の中のコンディショニングを行うことをオススメします。動きやすい身体になっていれば、リラックスした発声になり発音もしやすくなりますよ!
オーラルコンディショニングは、これからのボイストレーニングには欠かせない技術になっていくと考えます。
歌や演奏が大好きな方や演奏の指導者の方はもちろん、表情筋が活性化され口角も上がるので、笑顔と通る声が大切なビジネスシーンにも取り入れていくべき新しいトレーニングです。やり方をマスターすれば、歯磨きの後の2~3分でできてしまいます。
ナチュラルボイスは企業セミナーも承りますので、営業・接客・電話対応・アナウンス・受付など声と笑顔が大切な部署全体で発声力をアップしていきましょう!

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